倉敷中央病院では周辺病院との先進的な地域医療連携ネットワークを構築されておられます。今回、そのネットワーク内での京都プロメドの役割について倉敷中央病院情報システム部部長 藤川敏行氏にお話をうかがいました。
京都プロメドとの出会い・知ったきっかけを教えてください。
予防医療プラザという当院の人間ドック施設での読影を依頼させて頂いたのが始まりです。それまでにも様々な読影業者に依頼して来ましたが、品質等の問題に於いて業者の選定に困っている状況のなかで、京都プロメドの読影サービスは満足できる内容でした。
倉敷中央病院様での地域連携ネットワークでの京都プロメドの役割は?
従来から、病歴や治療内容に加え、血液検査データや処方内容等のテキスト情報の近隣医療機関とのネットワーク共有はKChartという仕組みで比較的うまく共有できておりました。一方で画像はやはりデータサイズ等の問題からDVDに画像を取り込んでやり取りをするなどの方法に頼らざるを得ませんでしたが、今回、共同利用型画像管理システム(PACS)を構築し画像に関してもネットワークによる共有を図ることとしました。その際にこのネットワークを介して、京都プロメドへの遠隔読影依頼を行える仕組みを作りました。各病院は共同利用ネットワークに参加すれば、個別の仕組みを新たに作らなくても京都プロメドの遠隔読影をすぐに導入可能であり、ネットワークへの参加もしやすくなったと思います。
さらに、画像共有のシステムとしても京都プロメドで作った画像ビューワーを採用されたのですね?
画像を効率よく共有するためにはスピードが早く、使い勝手のよいビューワーが不可欠です。京都プロメドで作られたビューワーは、ブラウザのみで動くので各施設での導入が容易な上に、画像閲覧もサクサク行うことができ非常に好評です。薬事承認をとられている点も安心ですし、画像診断の専門医が監修されているので使い勝手の良さも他の業者様とは大きく異なる部分ですね。地域医療連携に於いて、画像の共有が一番大きな課題点でしたが、その部分が改善されたことは私自身、大変嬉しく感じます。
今後の地域医療連携、画像ネットワークについてのお考えをお聞かせください。
画像共有が容易に行えるようになった効果は大きいと感じており、今後は患者様ご自身が画像を含めた病歴を直接閲覧出来る環境にして行ければと考えております。例えば、医療機関受診時に、国内・海外問わずご自身で過去の病歴等をスマートフォンで閲覧出来る仕組みがあれば非常に有用と思います。その際に血液データ等に加えて、画像も共有できればさらに役立つものになると思います。倉敷中央病院のネットワークに参加している病院を受診していればどこに行っても安心できるような医療の繋がりの仕組み作りを、京都プロメド様ともご相談していきながら今後さらに発展させていきたいと思っております。
本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。